川崎フロンターレは12日、神奈川・川崎市内で13日のホーム鹿島アントラーズ戦に向け調整を行った。

 センターバックは9日のアルビレックス新潟戦に続きDF奈良竜樹(23)の先発が濃厚だ。新潟戦ではリーグで8試合ぶりに先発しチームの完封勝利に貢献。首位との大事な一戦を前に「個人的な立場、チームの立場いろいろあるけど、僕自身、このチームで生き残っていくために大事な試合。チームとしても優勝、タイトルに向けての上位争いでついていくために重要な試合になる」と大きな覚悟を口にした。

 昨季は2度の左脛骨(けいこつ)骨折で代表活動ではリオデジャネイロ五輪の出場を断念。チームでも、タイトル争いの終盤戦をピッチで経験することはできなかった。「奮い立つような場面の試合を、去年はけがしたし味わえなかった」と振り返る。鹿島との勝ち点差は7。「自分の中で、久々に、五輪がかかった試合ぐらい、ここを乗り越えるかどうかで変わっていく大事な試合になる。技術やスタイルは大事ですけど、それを上回る気持ちの部分、球際、バトルの部分で向こうを上回らないと」と秘めた闘志を口にした。