鹿島アントラーズが1-3で川崎フロンターレに敗れ、大岩剛監督(45)就任後10戦目で、初黒星を喫した。

 08年に浦和を率いたエンゲルス監督が記録した10戦無敗のJ1最多記録に並ぶことは出来なかった。

 序盤から相手に試合を支配されると、前半終了間際に4バックから、ほとんど練習していない3バックに布陣変更した。指揮官が「川崎さんの素晴らしいプレッシャーに受けてしまった。前線の数を増やしたく、変化を加えた。やりなれないせいか、ボールを動かせない部分もあった」と振り返ったように、変更直後のロスタイムにDF西大伍(29)のオウンゴールで先制を許した。後半1分にも、相手パスでDFを崩されて失点。右MFからボランチに替わった遠藤康(29)も「ポゼッション率を上げるためのシステム。みんな前がかりになりすぎてしまって、後ろのスペースをやられてしまった」と反省。同27分にも今季最多タイの3失点目を喫した。

 同42分には途中出場のFW鈴木優磨(21)が、MF三竿健斗(21)の右クロスを頭で合わせて、1点は返した。だが、同20分にゴール前でスルーパスを受けたMF安部裕葵(18)がGKと1対1となって放ったシュートは、ゴールわずか左に。同30分の西のシュートもクロスバー。終了間際にはFW金崎夢生(28)も決定機を逃すなど、運もなかった。

 敵地での無敗記録もクラブ新記録に1つ及ばず、10で止まった。DF昌子源(24)は「負けはいずれくると思っていた。目標は負けなしでいくことですけれど、その分、相手はすごい勢いで来る。ここから勝たないと意味がない。まずは次のホームで勝つことが重要」。試合のなかった2位セレッソ大阪と勝ち点2差の首位は変わらず、約3カ月ぶりの敗戦に気を引き締め直した。