昨季ルヴァン杯王者の浦和レッズが1-0で、昨季コパ・スダメリカーナ王者シェペコエンセ(ブラジル)に勝ち、今季初タイトルを獲得した。

 堀孝史監督(49)就任直後の今月1日にマリティモ(ポルトガル)から新加入したブラジル人DFマウリシオ・アントニオ(25)がセンターバックの真ん中で初出場した。

 相手カウンターを1対1で止めるなど強さを示しただけでなく、サイドチェンジや前線へのフィードなどパスセンスの良さも披露。後半49分にMF阿部勇樹(35)がPKを決めて先制して以降、ロスタイム表示6分にもかかわらず、約10分に及んだ時間にもクロスボールをクリアするなど、完封に貢献した。

 マウリシオは「公式戦に初めて出させてもらって、チームが勝てて良かった。シンプルな守備を心がけた。全体的な連係も日に日に良くなっている。これから日本語も勉強したいし、英語の能力ももっと伸ばしたいと思います」と、コミュニケーションを深めていく決意だ。

 堀監督も「トレーニングする時間は短かったが、個人的にも戦術的なものも高い。味方へのコーチングも含めて期待できる。相手の嫌なところ、味方の優位なところを見て、パスを出せる能力も高い」とたたえた。今季のJ1ワースト3位タイとなる38失点を喫している守備陣だが、立て直しに手応えを得た一戦となった。