J2モンテディオ山形のMF瀬沼優司(27)がバースデーゴールで、不敗神話を継続させる。チームは1日、山形県総合運動公園で今日2日のホーム・ファジアーノ岡山戦へ向け最終調整を行った。1日が誕生日の瀬沼は練習を終えると、チームメートから水シャワーの手洗い祝福を受け、集まった約30人のサポーターからは首飾りやワインなど、抱えきれないほどのプレゼントを受け取った。

 祝福の嵐から抜け出した瀬沼の口から驚くべき逸話が告げられた。

 瀬沼 実は、誕生日の次の試合は負けたことがないんです。このジンクスを継続させ必ず勝利したい。

 筑波大から清水に入団した13年、J初出場初ゴールを挙げたのも、誕生日後の9月22日(仙台戦)と験がいい。チームは現在勝ち点43で13位だが、プレーオフ出場圏の6位東京Vとの勝ち点差は6と、射程圏内にある。岡山戦も含め、9月は5戦中4試合が得意のホームと反転攻勢を後押しする。「9月は(J1昇格のための)重要な試合が続く。全部取る気持ちで勝っていいスタートを切れれば」と地の利と縁起を味方に白星スタートとしたい。

 31日にオーストラリアを破りロシアW杯出場を決めた日本代表の戦いにも刺激を受けた。「気持ちの入った試合で選手の戦っている姿に胸を打たれた。J1昇格をつかむためにもあの気持ちは僕たちにも必要なもの。原点に返って気持ちを前面に出して戦いたい」。現在、FW阪野豊史(27)と並びチーム最多タイの8ゴールをマーク。9ゴール目で9月反転攻勢ののろしを上げる。【下田雄一】