松本山雅が、MFパウリーニョ(28)とMF工藤浩平(33)の2発で東京ヴェルディに競り勝ち、リーグ戦で今季初の3連勝を決めた。

 前節まで8位の東京Vは8月5日のツェーゲン金沢とのアウェー戦から4勝2分け、同9位の松本も8月16日のモンテディオ山形戦以降3勝1分けと負けがなく2連勝と、好調同士の対戦は前半からせめぎ合いが続いた。東京Vは9分、FWカルロス・マルティネス(31)が右クロスを受けてシュートも、ゴールをとらえることは出来なかった。18分には松本のペナルティーエリア手前で、東京VのMF渡辺皓太(18)と松本DF田中隼磨(35)が交錯し、互いに言い合い、ヒートアップした。20分過ぎから、松本が左サイドを軸に東京Vを押し込んだ。

 そして後半、松本山雅が均衡を破った。9分、中央を攻め上がったMFパウリーニョが、ゴール前約23メートルの距離から、右足を振り抜いてミドルシュートを決めた。8月1日に第2子の長男が誕生したばかりのパウリーニョは、メンバーに声をかけ、ゆりかごポーズで喜んだ。

 さらに後半14分、東京Vペナルティーエリア内の混戦から、FW高崎寛之(31)が後方にパスを出すと、走り込んだMF工藤浩平が左足で追加点を決めた。

 東京Vは後半39分、途中出場のFWドウグラス・ヴィエイラ(29)がドリブルで抜け出し、今季12点目のゴールを決めたが、及ばなかった。