ベガルタ仙台は今日1日、ホームで浦和レッズを迎え撃つ。ルヴァン杯準決勝川崎F戦(4、8日)へと続く10月初陣も、右ウイングバックのMF古林将太(26)に期待大だ。9月2度の4発大勝の火付け役で、10日鳥栖戦と前節の23日C大阪戦の計8点中、5点に絡んだ。「こんなに点に絡んだことはなかなかない」と自信を深めている。

 「クロス王国」仙台のリード役だ。仙台のセットプレーを除くクロス総数はリーグ2位で1位柏と8本差の491本。前々節までは1位だった。古林は先月クロスを軸に3アシストを記録した。加入2カ月でスーパールーキー永戸離脱の危機を救った。「周囲と合ってきたのかな。質も少し上がってきた」と、自信を深める。

 渡辺監督が「もっと多くあってほしい」と渇望していた、前節の先制点に結びついたサイドチェンジに貢献した。MF中野のヒールパスを受けたMF三田のクロスをペナルティーエリア右脇で受け、ゴール前に折り返し、FW石原の今季8得点目をお膳立て。古林は「(4バックの)名古屋ではクロス以外は上がれなかった。今はヨシ(中野)が持ったら、裏へ抜けようとしている。あの形はどんどん増やしたい」と語った。

 前節でJ1通算100試合出場を達成した。今日ユアスタで記念セレモニーが行われる。「まだまだ通過点。今は(レギュラーの座を)勝ち取らないといけない」とアクセル全開で突き進む。【秋吉裕介】