ホームのヴィッセル神戸は清水エスパルスに逆転負けし、勝ち点44の9位でリーグ戦を終えた。

 前半13分にFW渡辺が3戦連続ゴールとなる先制点を決めたが、ミスから失点が続き、逆転を許した。空砲となった渡辺は「自分たちから崩れていってしまった」とガックリ。吉田監督も「自分たちのミスから苦しくなって失点した。戦う気持ちをチームで1つにできず、バラバラだった」と肩を落とした。

 昨年はクラブ史上最高の年間7位と躍進した。今季はクラブ初の優勝を目指したが、遠く及ばなかった。来季の続投が決定している吉田監督は、試合後のセレモニーでブーイングを浴び「思い描いた結果とは違う結果で申し訳ありません。言い訳はしない。指導力のなさと責任を感じている」と頭を下げた。ただ、今季は天皇杯で勝ち残っており、23日にはC大阪との準決勝が控える。「何とか元日(決勝)までいって戦いたい」とクラブ悲願の初タイトルを誓った。