ジュビロ磐田の名波浩監督(45)が7日、来季のさらなる躍進を誓った。木村稔社長(63)らと磐田市役所を表敬訪問。渡部修市長(66)に2017年シーズン終了の報告を行い、今季の6位を上回る成績を約束した。「今季は(中村)俊輔の加入もあって、クラブも『磐田』という地名の露出も増えました。来季は結果も伴わせて、地域繁栄に貢献していきたいと思います」。

 市長との歓談の中では、確かな手応えも明かした。2日に行われた最終節ホーム鹿島戦の翌3日、MF中村俊輔(39)とサウナで交わした会話を基に「『単純に練習の質が上がったな』と話しました。昨年の今頃よりも手応えがありますし、足りないものが、何かも明確に認識できています」。今季はリーグ最少30失点を記録するなど安定した守備を軸に躍進したが、成績以上にチームの底上げが進んだことを強調した。

 自力でのJ1残留を決めた昨季の最終節アウェー仙台戦を現地で観戦した渡部市長も「今季は安心して見ていられました」。その上で「来季も引き続き頑張ってほしいです」と、エールを送っていた。【前田和哉】