アジア王者の浦和レッズは開催国枠のアルジャジーラに敗れ、5位決定戦に回ることになった。再三のチャンスを決めきれず、司令塔MF柏木陽介は「悔しいというか、情けない」とやるせなさをかみ殺した。

 攻撃の歯車が最後までかみ合わなかった。前半からボールを保持して試合を支配し攻め続けた。両サイドのMF武藤雄樹とMFラファエル・シルバが積極的に中へ入ることでSBを引きつけ、空いたサイドを崩す狙いははまった。前半21分には武藤の右クロスをエースFW興梠慎三がゴール前でフリーで受ける絶好機を迎えたが、興梠がミート仕切れず。ゴール目の前でのシュートを外した興梠は両手で頭を抱えた。

 チャンスをものにできないまま迎えた後半6分に失点すると、より攻勢を強めた。19分には武藤のミドルシュートをGKがキャッチし損ねた目の前にいた興梠が詰めたが、GKに阻まれ得点はならなかった。33分にはペナルティーエリア内で柏木がシュートもGK正面。シュートは相手の2倍となる10本を放つも、無得点。悔やまれる内容に試合後サポーターからはブーイングが出た。柏木は呆然とした表情でピッチをあとにし「今のサッカーが悪くないと見せたかった。アジアを背負ってきたのに、Rマドリードとの試合が実現できず情けない」とうつむいた。