佐賀東が2-0で関東第一(東京B)に勝ち、開幕戦を制した。

 0-0で迎えた後半6分、FW中里知己(3年)が開幕弾を決めた。DF山田昭汰(3年)の右クロスにニアで頭を合わせた。同24分には左CKから、相手クリアのこぼれ球を、思い切りよくDF都渡倭(3年)が左足でミドルシュート。ゴール右隅に決めた。都渡は「クロスの練習はずっとやってきていたのでイメージしていたけれど、自分が得点するなんて、まさかです。でも、こぼれ球は絶対にミートしてシュートで終わることがチームの決まりだった」と笑顔。ブラジル代表でレアル・マドリード(スペイン)の超攻撃的サイドバックDFマルセロが憧れの存在。「今日も朝から会場に着くまで、動画でずっとマルセロのスーパープレー集を見ていた。そのイメージもあったのかも」。攻撃的な持ち味で、結果を出した。

 蒲原昌昭監督(47)も「デカいとか速いとか、スーパーな選手はいない。みんなが楽しくできるベースがしっかりつくれれば良いと思っている」。自陣からもボールをつなぐサッカーを浸透させ、目標は日本一。「開幕戦でも最初から普通にやっているなと思ったので、いけると思った」と手応えも得ていた。