ベガルタ仙台は11日、仙台市の大崎八幡宮で必勝祈願を行った。小雪が舞う中、渡辺晋監督(44)を先頭に、U-23アジア選手権に出場しているMF板倉滉(20)を除く26選手とスタッフが参拝。特大絵馬に今季のスローガン「Be STRONG」、「信じて進む」と書いた渡辺監督は「自分自身を仲間を信じることがパワーにつながる。願いはしっかり伝えてきました」と手を合わせた。今季も仙台でプレーするMF野津田岳人(23)も抱負を「進」と書き、飛躍を誓った。

 参拝を終えた野津田は晴れやかな表情で、仙台に残留した理由を語った。

 野津田 チームが自分を必要としてくれたことが大きい。今まで経験したことがなかったので、とてもうれしかったです。清水ではコンディションが不調で苦しみましたが、仙台が手を差し伸べてくれた。そこで自分らしさを取り戻すことができたので感謝の気持ちが強かった。チーム、監督の熱意を感じたしサポーターの声も届いていたので。

 昨年8月に移籍してからは、FW石原直樹(33)とホットラインを形成しチーム躍進の原動力となった。今季はキャンプインからシーズンを迎えることとなる。「けがなくしっかり準備して、もう1年チームのために貢献できるよう上を目指して戦っていきたい」とさらなる躍進を誓った。