サッカーJ3グルージャ盛岡の運営会社「いわてアスリートクラブ」(盛岡市)から約3600万円を横領したとして、業務上横領の罪に問われた元副社長平川智也被告(44)に、盛岡地裁(中島経太裁判長)は16日、懲役2年6月(求刑懲役4年)の判決を言い渡した。

 検察側は論告で「職務上の立場を悪用した極めて悪質な犯行だ」と指摘。弁護側は「被害額を弁済する意思がある」として執行猶予付き判決を求めていた。

 起訴状などによると、副社長だった2016年3~4月、会社の口座から3回にわたり現金を引き出し、計約3600万円を自身が経営する別会社の事業資金などに充てたとされる。

 平川被告は唯一の常勤役員として資金調達や運用など業務全般を統括していたが、16年8月に流用が発覚して辞任した。