ヴィッセル神戸は19日、神戸市内で新加入発表記者会見を行った。新設されたチーム強化の総責任者であるスポーツダイレクターに就任した元日本代表の三浦淳寛氏(43)が「バルセロナのサッカーを目指す」と宣言した。

 親会社の楽天は、スペイン1部バルセロナとパートナーシップ契約を結んでいる。三浦スポーツダイレクターは「ヴィッセルは堅守速攻のイメージがあるけど、それに加えて、ゲームを支配し、ボールを持ちながら相手を動かすスタイルに変化していけたらいい」。2月初旬には強化スタッフ2人を同クラブに派遣。「強化やフロントについて研修し、参考になる部分をヴィッセルに落とし込んでもらいたい」と期待した。

 本拠地ノエスタはハイブリッド芝に変更することが決まっているが、この日は、ホームサポーター席の拡張やピッチサイドの特別席など、ノエスタの座席の改修を発表。さらに、練習場「いぶきの森球技場」の芝の張り替えやアイスバス設置なども発表した。立花社長は「アジアナンバーワンを目指すために、やることはたくさんある。まず、ACLに出場するために、スタジアムや練習のグラウンドなどを含めてサポート体制を築く」と力を込めた。ハイブリッド芝への変更は神戸市が行うが、その他のスタジアムや練習場の改修はクラブが負担し、費用は約10億円。アジアの頂点を目指すためには、サポートを惜しまない。