今季J2ファジアーノ岡山から復帰した清水エスパルスMF石毛秀樹(23)が1月31日、鹿児島の地で定位置獲得に闘志を燃やした。キャンプ2日目のこの日は、鹿児島ふれあいスポーツランドで午前午後の2部練習に参加。精力的にフルメニューを消化し、「戻って来るからには、エスパルスで活躍する。自分でその決断をしたわけだし、定位置を取れるようにやっていく」と決意を示した。

 昨季は岡山で31試合2得点。1年間の期限付き移籍では、試合経験以上に得た物があったという。「走る、戦う、気持ちを出す。基本的な部分で足りていなかったことを再確認できた。行ってよかったと思っている」。

 今季、チームに所属する下部組織出身8選手の中で最年長となった。石毛は「小さいころからエスパルスでやってきた選手が活躍することが、クラブの価値を高めると思う。その思いも背負ってプレーをしていかなければいけない」と自覚を口にした。オレンジ魂を受け継ぐ背番号「29」が“武者修行”の成果をピッチで示す。【前田和哉】