ガンバ大阪が開幕1週間前に行った最後の練習試合で完敗した。ほとんどボールを持つこともできず、終始相手ペース。沖縄キャンプでの3試合と合わせ、主力組は3分け1敗と未勝利。課題は山積みのまま、24日の名古屋グランパスとの開幕戦を迎えることになった。

 逆に、危機感を持てたことが収穫か。FW長沢は「徳島は無理なく攻めていた。うちは個人の力に頼っているところがあった。相手はJ2だったけど、学ぶところがある」。MF倉田は「このまま開幕にいけば不安がある。チームを1つにしてまとまらないといけない」。MF遠藤は「攻守で中途半端になっていた。1つ1ついい状況に持っていく作業が大事」と、残り1週間で修正をかける。

 後半からは開幕ベンチ入りを目指す17歳FW中村が途中出場した。トップ下や右MFを務め「もう少しボールに絡みたかった」と反省した。だが、交代の1人目として攻撃のリズムを作ろうと積極的にプレー。レビークルピ監督は中村について「将来性がある選手。今シーズン(中村)敬斗が試合に出る可能性は十分ある」と期待した。