サンフレッチェ広島は新加入のタイ代表FWティーラシンの決勝弾で、城福浩新監督(56)の初陣を飾った。

 前半28分、左サイドのMF柏のクロスを、ペナルティーエリア内のティーラシンが頭で押し込んだ。「初の公式戦でゴールできて良かった」と喜ぶティーラシンに、城福監督は「ポテンシャルを考えたらもっとやれるし、やってもらわないと困る」とさらなる期待を寄せる。

 12年以降3度J1を制した広島は、昨季15位に沈んだ。昨季は開幕5試合白星なしでJ2降格圏に落ちたこともあり、主将のMF青山は「今日は勝ち点3だけが必要だった。(今季初勝利に)ホッとしてます」と胸をなで下ろした。初勝利を挙げた新指揮官は「内容に課題があったので、修正して第2節に臨みたい。主導権を握る時間を年間通じて増やしていきたい」と満足せず。次節3月4日アウェー浦和戦に向けて、早くも気持ちを切り替えた。