V・ファーレン長崎の高田明社長(69)は、湘南ベルマーレとのJ1開幕戦に敗れたが「長崎としては、これからJ1で十分、やっていける力がある」と前向きに語った。

 この日は前半8分に先制されたが、同16分にDF田上大地(24)が頭で同点弾を決めた。後半35分に決勝弾を許したが「今日は暗くないよ。『HERO』を歌いたい気分。どちらが勝っても、本当に良い試合でした。J1に同時に自動昇格したチームが戦うのも奇跡。昨年、ここで戦ったアウェー戦で引き分けたより力がついたと思った」と自信を口にした。

 この日、試合前に拡声器を手にサポーターに呼び掛けたことに話を向けられると「マイクを持ってしゃべるのは苦手なんですけど、皆さんの顔を見たらひと声、ふた声出さないと申し訳ないくらい。そういう思いで、ついついありがとうございますと感謝の気持ちを述べたくなる」と思いを語った。「テレビの通販番組で話すのとは違いますか?」と聞かれると「やっぱり2万9800円、金利負担とかいうのとは全然、目的が違う」と笑った。

 22日に長崎市の田上富久市長を訪ね、同市内にホームスタジアム建設を検討していることを明らかにした件については「まだ手を挙げている状態。場所もまだ決まっていません」などと答えた。【村上幸将】