アビスパ福岡MFエウレー(23)が東京ヴェルディ戦で、妻イルラさんに染めてもらった金髪効果? で17年8月の加入以来、日本での初ゴールを決めた。

 エウレーは1点を追う後半42分に、FW森本貴幸に代わってピッチに入った。1分後、相手ゴール前でDFが頭でクリアしたボールを拾うと、左足でゴールに向かってボールを蹴った。

 「トゥーリオ(FWデメロ)にボールを合わせようとクロスを上げた」と言うが、東京VのGK上福元直人(28)がキャッチミスしたボールは、そのままゴールに入った。「クロスの中で、選択肢として万が一、誰も触らなかったり、誰かに当たることで入る可能性も感じていた。目がけながら、ゴールに向かうボールを蹴った」と、アクシデント的なゴールの裏にも計算があったと強調した。

 13年にU-20(20歳以下)、15年にはU-23ブラジル代表に選出された経験を持ち、同国のビトーリアから17年8月22日に福岡に加入したが、出場した5試合は全て途中出場で、出場時間も68分間にとどまった。18年も故障で出遅れ、東京V戦含めリーグ戦4戦連続で出場も、出場時間はわずか22分。

 「数少ない出場時間であったとしても、試合に絡めることが自分にとって、すごくいいことだと思う。やはり短くても貴重な時間…その中で結果を残し、周りの信頼を得て、目標に向けて戦いたい」と前を向いた。

 試合の3日前に、髪を金髪に染めた。「家で、奥さんと2人で話している中で、いきなりひらめいて髪形を変えてみようかと思ったら、奥さんが『私も手伝ってあげるよ』と。気分転換でやったんだ。奥さんが染めてくれたんだけど…何だかんだ言ってラッキーだったね。点を取ったことはうれしかった半面、勝てなかったのはすごく悔しいけど、染めてゴールが生まれたんだから、いい方向に転がったかもしれない」と笑みを浮かべた。【村上幸将】