21歳のストライカーが、ベガルタ仙台に貴重な勝ち点3をもたらした。前半31分、V・ファーレン長崎DFの中途半端なクリアで、FW西村の前にボールが転がってくる。「こぼれてくるとは思わなかった」と一瞬戸惑ったが、飛び出したGKをかわして左足でゴールを決めた。

 富山第一高で、全国高校選手権の初優勝に貢献。仙台入りして3年目の昨季はJ1で28試合に出場し、ルヴァン杯ではニューヒーロー賞に輝いた。ともに攻撃を引っ張る石原は豊富な運動量と馬力を評価。最近の好調ぶりには目を見張り「何かやってくれそう」と予感していたという。

 今季のリーグ戦では初先発。シャイな男も、ゴールの後は派手なパフォーマンスで喜びを爆発させた。開幕から5戦負けなしとなったチームで、好機を生かしてアピールに成功。「個人として結果を残せたことは、すごく意味がある」とうなずいた。