J1は第6節を迎え、無敗は4勝1分けの首位サンフレッチェ広島と3勝2分けの2位ベガルタ仙台の2チームのみとなった。

 広島は、4日にホームで行われたアジア・チャンピオンズリーグ1次リーグで全北(韓国)に0-2で屈し、敗退した5位の柏レイソルとアウェーで対戦する。広島は同日、ホームで行われたYBCルヴァン杯1次リーグで、17位の浦和レッズとスコアレスドローだった。ただ失点は今季公式戦8試合でわずか2、3月14日のルヴァン杯名古屋グランパス戦で1失点(2-1勝利)して以降、3戦連続で無失点と、城福浩監督が開幕前、徹底して構築した堅守は健在だ。

 一方、柏は3月30日のヴィッセル神戸戦でFW伊東純也が2ゴールを決めて2-1で勝利も、もう1つ波に乗れていない。ただ、J1での対広島戦の戦績を見ると、17年は2連勝で、ホームで2戦、アウェーを含めると5戦連続で負けなしと相性はいい。“お得意さま”の広島に今季初黒星をなすり付けて浮上したいところだ。

 仙台はアウェーで浦和と対戦する。17年はリーグ戦で浦和に2戦全敗の上、アウェー埼玉スタジアムは、4分け7敗と公式戦未勝利の鬼門だ。特に14年以降は4連敗で、渡辺晋監督が同年4月に監督に就任してからも3連敗。その上、17年4月17日の試合では0-7と大敗し、失点はクラブワーストを更新する屈辱を味わった。

 ただ、今季は既に1つ、鬼門を乗り越えている。2002年10月に0-2と敗れて以降、リーグ戦1分け8敗、ナビスコ杯(現ルヴァン杯)で2敗、天皇杯でも1敗と公式戦12試合で1回も勝てなかったFC東京のホーム・味の素スタジアムで行われた、3月3日の第2節で初勝利を挙げた。今季2度目の鬼門突破が、首位浮上のカギだ。

 一方の浦和は、2日に堀孝史前監督を成績不振で解任し、ユース監督から“緊急登板”の大槻毅暫定監督(45)での初戦となったルヴァン杯で、今季好調の広島に引き分けた。埼スタでの“お得意さま”仙台に勝って、今季リーグ戦初勝利を挙げたいところだ。

 最下位ガンバ大阪は、13位神戸をホームに迎え撃つ“阪神ダービー”で今季リーグ戦初勝利を目指す。吹田でのリーグ戦は過去2戦全敗だが、4日のルヴァン杯名古屋戦で4発決めた、FW長沢駿に期待だ。