サッカーワールドカップ・ロシア大会に出場する日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)が9日に解任され、西野朗新監督(63)が就任と、日本サッカー界に激震が走った。J1第8節は、ワールドカップ直前に代表監督が交代するという日本サッカー史上初の出来事をへて最初のリーグ戦となる。

 西野新監督は、選手の選考について「新しい選手というのも考えたいところはありますが、チームを作っていく上でチームを作っていく上で(前監督が構想した)ラージのメンバーをベースに考えていきたい」と語っている。その言葉を胸に、各チームの選手たちがピッチを躍動し、アピールしあい、リーグ戦を盛り上げて欲しいところだ。

 J1全18チーム中、唯一の無敗をキープするサンフレッチェ広島は、15日に12位の湘南ベルマーレとアウェーで対戦する。湘南とはリーグ戦で8勝2分けと10戦負けなしで、アウェーでも4勝1分けと“カモ”にしている。17年途中に退任した、U-21(21歳以下)日本代表の森保一監督(49)が、西野監督率いる日本代表のコーチを兼任することが決まっただけに、森保監督を知る選手たちはアピールしたいところだろう。

 2位と好調のベガルタ仙台は、1分け2敗と3戦未勝利で5位に転落した川崎フロンターレと14日にホームで対戦するが、3連敗、3分け5敗、ホーム3連敗&4戦連続勝ちなしと全く勝てていない。一方、川崎FはFW小林悠、MF大島僚太、DF車屋紳太郎の日本代表組の奮起で“お得意さま”仙台に勝って巻き返したい。

 前節にそろって18年初勝利を挙げた、V・ファーレン長崎とガンバ大阪が長崎のホームで対戦する1戦も見逃せない。浮上のきっかけをつかむためにも連勝したい両チームは、J1での対戦はないが、13年にJ2で対戦したことがあり対戦成績は1勝1敗。長崎は同年3月10日のホーム戦は1-3で完敗も、同9月1日のアウェー戦は2-1で勝っている。当時から率いる長崎・高木琢也監督と、プレーしているG大阪MF遠藤保仁との対戦も見どころだ。