ヴィッセル神戸の下部組織U-18所属の17歳、MF小林友希が、横浜F・マリノス戦で前半のみで途中交代になる“ほろ苦J1デビュー”となった。

 本来のポジションはDFだが、MF三田啓貴(27)とボランチを組んで先発。ルヴァン杯では2試合に出ていたが、リーグ戦初陣の緊張からか精彩を欠いた。「後ろを向いた時のプレーだったり、攻撃の部分で課題が多く残りました。交代は妥当だったと思いますし、自分のパフォーマンスは良くなかった。攻撃ではミスが多く、守備でもボールを奪うことが出来なかった」と反省した。

 7日には神戸U-18の一員として、ユース年代の頂点を決める「高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2018WEST」で開幕戦となるサンフレッチェ広島ユース戦にDFとしてフル出場し、1-0完封勝ちに貢献した。

 J1との違いについて聞かれると「センターバックとボランチは、景色が違うので全部が合っているか分からないですけど、中盤になったら受けるプレッシャーは速かったですし、それは多分、ユースとプロで差があると思う。球際の強さは、ユースより速く強い」と語った。

 さらに「ボランチで自分のプレーを評価できるほどやり込めていない。両方、出来れば選手としての幅も広がりますし…でも、今日のプレーじゃボランチも出来ていると言えない。Jリーグのレベルを基準にして、何個かポジションが出来れば最終的に幅が広がると思うので、今はボランチをしっかり高いレベルでこなせるように練習したい」とボランチの習得に意欲を見せた。

 そして「これ以上、悪いパフォーマンスは、そうそう出ないと思うので、練習で改善し、よく出来るようにしたい」と冷静に自らの現在地点を見詰めた。

 吉田孝行監督(41)は「小林はまだ1戦目。今日は緊張したと思う。良かったか悪かったかと言えば、良くなかったかもしれないが練習して成長して欲しいと思う。僕は成長できると思う」と期待した。【村上幸将】