ホームで北海道コンサドーレ札幌と対戦するジュビロ磐田は、プロ初先発が確実となった大卒ルーキーFW中野誠也(22)がチームをルヴァン杯3連勝に導くゴールを誓った。

 磐田FW中野の表情に、決意がにじんだ。17日は、磐田ヤマハスタジアムでの最終調整に参加。セットプレーの確認に入ると、名波浩監督(45)から主力組が着用するビブスが手渡された。プロ初先発が確実となった大卒ルーキーは「チームのためにプレーできれば結果もついてくる。ゴールを狙っていきたい」と、初得点へ気合を入れた。

 中野は1日の浦和戦で、リーグデビューした。1-1の後半21分から勝ち越し点を狙って起用されたが、プレーに精彩を欠いて同39分に途中交代を告げられた。その後の公式戦出場は、途中出場した4日ルヴァン杯甲府戦の1試合のみ。中野は「現状がうまくいっているかと言えば、いっていない。もう1度、自分のプレーというものを見せたい」と語る。

 雪辱の舞台には、本拠地ヤマハスタジアムが用意された。中、高を下部組織で過ごした中野にとって、憧れの場所だ。同杯2連勝中のチームにとっても、勝てば1次リーグ突破が大きく近づく重要な一戦。中野は「この場所でもらえたチャンスを逃してはいけない。クロス、シュートのこぼれ球でもいい。ゴールを取りたい」と言った。強い思いを胸に、プロ初先発のピッチに立つ。【前田和哉】