FC東京が横浜F・マリノスと2-2で引き分けた。FW富樫敬真(24)が開始13秒でゴールを決めるなど前半で2点を奪ったが、後半に追いつかれた。

 横浜から期限付き移籍中のFW富樫が、先制パンチを見舞った。開始13秒、DFとGKの連係が乱れたところをFW梶山とともに寄せてペナルティーエリア前でボールを奪取。そのまま運び、無人のゴールへ右足であっさりと流し込んだ。思わぬ形での1発に「(奪ったときは)とりあえず落ち着こうと。ラッキーゴールです」と振り返った。

 一時はリードを2点に広げたが、後半に入って攻勢を強めた横浜に残り6分で追いつかれた。移籍後初ゴールが勝利に結びつくことはなかったが、富樫は「まだチャンスはある。勝てなかった悔しさを次につなげたい」と前を向いた。

 ▼Jリーグ最速ゴール 非公式だが、J1では広島FW佐藤寿人が06年4月22日のC大阪戦で記録した開始8秒が最速。2位が鹿島FW大迫勇也の11秒、3位がV川崎FW三浦知良の13秒。今回の東京FW富樫の13秒はカズの記録に並ぶスピードゴール。J2では7秒があり、松本MF岩上祐三が14年3月22日の讃岐戦でマーク。最近のルヴァン杯では16年4月6日の甲府戦(当時ナビスコ杯)で磐田MF松井大輔が記録した開始15秒がある。