FC東京が名古屋グランパスを3-2で下し、2位を守った。前半20分にFWディエゴ・オリヴェイラがPKを決め、得点ランク単独トップの通算8点目。38分にはFW永井が50メートル5秒8の快足でGKのミスを誘い、左足で3戦連発となるゴールを決めた。

 後半1分には、永井の左クロスをディエゴが右足ワンタッチで沈め、今季11戦9発。推進力が武器の2人が最前線で並び、永井は「僕らだけで危険なゾーンに入っていける」。前節の首位広島戦も2人で3得点。リーグ最多の19点中、2人だけで13点を稼いでいる。

 試合2日前には、元日本代表監督の石井義信アドバイザー(享年79)が死去。長谷川監督は今季就任する際、昨季13位に沈んだチームの立て直しへ「期待しているぞ」と激励された。故人の悲願でもあった初優勝へ、喪章を着けた試合でホーム5連勝。「しんどかったが、大きな勝利」と納得の指揮官と好調2トップの躍動で2位につけている。