ガンバ大阪DF米倉恒貴(29)が、攻守に大奮闘した。右サイドバック(SB)が本職ながら、右MFで先発。前半からDFの裏を狙うなど献身的に走り続けた。前半43分にはMF藤本からのパスを受け、抜け出してシュートを放つも惜しくも相手DFにはじかれた。

 後半に入ってからは守備でみせた。同12分、相手が抜け出して左サイドを突破されたが、米倉が前線から最終ラインまで戻って体を張った。危うく決定機になりそうな場面で、危機を救い貢献。圧倒的な運動量で存在感を発揮した。

 米倉は「急だったけどやるしかなかった。(本職はSBなので)サイドハーフの嫌なプレーは分かる。(SBにとって)ここで追われたら嫌だな、というところや、走られたら嫌だなというところを意識した」。攻守において、気持ちの入ったプレーで味方も奮い立たせた。「(守備では)やられたらいけないところでは要所要所特長を出せた。メリハリが大事だと思った」。シュートも4本。間違いなく、快勝の立役者となった。