2大会連続のワールドカップメンバー・ガンバ大阪MF今野泰幸(35)が復帰戦でアシストを記録した。ホーム・ベガルタ仙台戦で後半開始から途中出場。右足首痛の離脱から1カ月半ぶりにピッチに立つと同17分にMF倉田秋(29)の2試合連続ゴールをピンポイントパスでアシスト。1-0の勝利に貢献し、3大会連続のW杯出場へ向けて最高のアピールを行った。

 審判が掲げる蛍光板に「15」がともると歓声が湧いた。攻撃が停滞していた前半の空気が一気に変わった。後半17分、右サイドでMF遠藤、藤本とつないだパスを受けるとスペースに走り込んだ倉田を見逃さず、完璧なパスを足もとへ。「前を見たら秋がいいところに走ってくれた。相手DFもしぼりきれていなかったので良かった」。

 今季は2月のキャンプから右足首痛で2度の離脱。3月18日柏戦以来、1カ月半ぶりのピッチだった。練習試合などの実戦もないぶっつけ本番。「不安はあった」。だが日本協会の関塚技術委員長が見守る中、冷静なプレーが要所で光った。「動きはまだまだ。自分は100%で動く運動量が持ち味。100%動けないと自分じゃないし、存在価値がない」。守備的な位置を万能にこなす35歳は、西野ジャパンのカギとなるかもしれない。【小杉舞】