J1第14節が、今日12日に開催される。清水エスパルスはホームで湘南ベルマーレと対する。現在チームは7試合連続失点で2連敗中。課題の守備を立て直し、今季初の完封勝利を狙う。

 清水は11日、静岡市内で非公開練習を行った。練習後、ヤン・ヨンソン監督(57)は「いい準備ができた」。この2日間の練習では主に守備に時間を割いて調整。課題克服に努めた指揮官は手応えを示した。

 警戒すべきポイントを押さえれば、勝機は見えてくる。

 <1>クロスからの対応 今季は16失点中9失点がクロスから許している。ルヴァン杯を含めた直近2試合の公式戦では同じ形で失点。ヨンソン監督は「同じミスを犯している。早めの状況把握が大事になる」。練習では、相手のクロスを封じるべく、ボール保持者へのプレスの徹底と、クロスへの対応を見直した。

 <2>前半中盤までの戦い方 今季は開始30分間の失点数がリーグワーストタイの8。敗れた6試合中5試合が同様の時間に失点し、早々と追う展開になっている。GK六反勇治(30)は「味方同士で声掛けしながらやることが大事」。選手間での連係強化が失点減の鍵になりそうだ。

 一方で今季、先制した試合は4戦負けなし(3勝1分け)。ヨンソン監督も「点を取れなければ勝てないが、守備で同じミスをしないことが大事」と強調した。まずは守備意識を高め、少ないチャンスを決める。堅守速攻を得意とする本来の戦い方ができれば、3戦ぶりの白星も見えてくる。【神谷亮磨】