柏レイソルの新監督に就任した加藤望監督(48)が13日、取材に応じ、今後の意気込みを語った。

 加藤新監督は今季からヘッドコーチを務め、成績不振を理由に同日付で解任された下平隆宏監督(46)のあとを継いで監督に昇格した。

 後半ロスタイムの失点で逆転負けを喫した12日の川崎戦後に、柏の瀧川龍一郎社長から就任の意思確認を受けた。

 「下平監督と私も一緒にやってきましたし、力になれず申し訳ない気持ちがあるし、私にも責任はあると思っています」と複雑な心境を明かした。「今後、チームをどういうものにしていくか、一晩かけて整理したつもりではある。個人の能力を最大限引き出せるサッカーを目指したい」と話した。

 これまでのチームの形を継承しつつ、徐々に自身の色を出したチーム作りを進めていく。「勝てるゲームを落としていたところもありましたし、変えなきゃいけないところは変えないといけない。ゴール前での厳しさや激しさのあるトレーニングをしていきたい。その中で戦える選手を選んでいく」と意気込んだ。

 主将のMF大谷秀和(33)は監督の交代を受け「ピッチで戦っている選手にも同じぐらい責任があるわけなので、自分たちはとにかく勝つためにやるしかないですし、どんな試合でも結果を残すことを強く思いながら、少しでも順位を上げていくだけだと思います」と話した。