アルビレックス新潟の1次リーグ突破はならなかった。

 勝てばプレーオフステージ(PO)進出が決まる試合だったが、勝ち点7、A組3位で終了した。

 前半14分に先制されて迎えた同23分、FWターレス(22)が同点ゴール。だが、同41分に横浜F・マリノスDF扇原貴宏(26)にフリーキックを直接決められた。

 意地を見せた形になったターレスのゴールは、自身にとっても意味のある得点だった。DF広瀬健太(25)の右からのクロスをゴール前でトラップし、右足を振り抜いた。「しっかり止めて、冷静に打てた」。これがリーグ戦を含めて公式戦3得点目。ほかの2得点はPKとセットプレー絡み。流れの中からの得点はこれが初めてだ。

 初来日した元U-20ブラジル代表。185センチ、93キロの体格から放つシュートの威力には自信がある。ここまで、味方との連動ではゴールを奪うことができなかったが、この日はクロスを収めたところからの1本。「自然体で点を取れた」。12日にリーグ戦前節千葉戦にスタメン出場し、中3日で連続のスタメンだが、「疲れはある。それ以上に調子はいい」。今後は、その手ごたえをリーグ戦で形にする。