ジュビロ磐田は、今季2度目の連敗を喫した。アウェーで湘南ベルマーレに0-1。前半から迎えた再三の好機で決めきれずにいると、後半26分にゴールを献上。この1点が決勝点になった。2試合連続の無得点と決定力不足が響き、ワールドカップ(W杯)ロシア大会による中断前最後のリーグ戦を勝利で飾れなかった。

 磐田が、立ち上がりから猛攻を仕掛けた。前半1分。MF山田大記(29)のパスからDF小川大貴(26)が抜けだし、右サイドを突破した。同5分には、MF松浦拓弥(29)のクロスをFW川又堅碁(28)が、左足で合わせた。敵地に駆けつけたサポーターの大声援を背に、湘南ゴールに襲いかかった。

 W杯ロシア大会による中断前最後のリーグ戦。川又は、前日18日に「勝って中断を迎えるのと、負けて迎えるのでは、中断期間中のモチベーションも変わってくる。チームを勝たせたい」と宣言した。言葉通り、その後もゴールに迫った。同21分、ショートCKから小川大のクロスに右足を合わせた。同33分にも、松浦の折り返しを左足で狙った。だが、あと1歩でゴールを奪えず、両チーム無得点で前半を折り返した。

 名波浩監督(45)はハーフタイムに「奪った後(相手DFの)背後のチャンスを狙おう」などと攻撃的な指示を送り、選手を後半のピッチに送り出した。しかし、後半26分。湘南にクロスからシュートを許すと、クロスバーに当たったこぼれ球を頭で押し込まれた。

 その後、指揮官は同28分に左足負傷から復帰のMF中村俊輔(39)を投入。同36分にはFW中野誠也(22)を入れて反撃を狙った。だが、最後まで1点が遠く、今季2度目の連敗を告げる笛が鳴った。【前田和哉】