元サッカー日本代表監督の岡田武史氏(61)が24日、都内で「第7回スカパー!メディアラウンドテーブル」に出席し、6月のロシアW杯に臨む日本代表へエールを送った。

 岡田氏は同社の生放送サッカートーク番組「サッカーおやじ会」でMCを務める八塚浩氏とのトークセッションに登場。現在、JFLの今治FCで代表取締役会長も務めており「最近はJFLばっかり見ているから、W杯とかそういう感覚がなかった」とひと言。それでも、大会中は「仕事で10日間ぐらいむこうにいる予定です」と明かし、かつて指揮した代表チームの行方をしっかり見守る予定だ。

 コロンビア、ポーランド、セネガルと同じH組に入った今大会の日本については「(初戦の)コロンビアさえなんとかなれば可能性あるんじゃないかと思いますけどね」と切り出し、「(コロンビアに)勝てば最高だし、勝ち点をとれれば。逆にポーランドとかはレヴァンドフスキというすごいのがいるけど、圧倒するサッカーをやるわけじゃない。セネガルも気分によってはよくないときもあるかもしれないし」と予想した。

 10年南アフリカW杯で日本を率いた際は、初戦のカメルーン戦に勝利して1次リーグを突破した。それだけに、言葉に力がこもった。「どっちにしろ初戦は大事で、そこで勝ち点をとるかどうか。客観的に実力を総和すると、コロンビアのほうが上。何が必要かというと、勢いだと思うんだよね。精神的なものだったり、そこで化けるような選手が出てくる。そういうことが必要かなと思いますけどね」と話した。

 4月にハリルホジッチ監督が電撃解任され、西野朗新監督が就任した。西野氏の就任発表前は岡田氏自身も新監督候補に名前を挙げられていたが「本当に何も話はこなかった。サッカー界の嫌われ者だからそういうのはこない。最後に会長からこういうことになるよとは聞いたけど、西野監督になることも知らなかった」と明かした。

 ハリルホジッチ氏は日本サッカー協会の田嶋幸三会長と協会を相手に、慰謝料1円と全国紙5紙への謝罪広告を求めて東京地裁に提訴するなど、監督人事のドタバタは今なお続く。岡田氏は「まあでもみんながこのタイミング(での解任)が大変だとわかった上でこういうことになったんだと思う。1年だろうが、2カ月だろうが、交代しないだろうが、勝たなきゃだめなんですよ。結果を出すしかないと思ってますけどね」と持論を展開していた。