清水エスパルスのヤン・ヨンソン監督(58)が、選手たちに「夏休みの宿題」を与えた。7日、静岡市内で行ったJ3藤枝MYFCとの練習試合は2-3。今日8日からは16日間のオフに入るが、指揮官は、選手1人1人に個別のトレーニングメニューを配布し、定期的に体を動かすように指示した。

 「渡したプログラムをきっちりとやってきてほしい」

 オフ明けは、静岡市内で3日間練習を行い、28日から御殿場キャンプがスタートする。コンディションを落とさないためにも、オフ期間中の過ごし方は重要になってくる。

 ワールドカップ中断前は、リーグ戦とルヴァン杯が中3日ペースで行われる過密日程だった。結果、多くの選手に出場機会が与えられた。指揮官は「チームとして成長できた」と振り返る一方で、中断後については「試合に出られる機会が少なくなる選手もいる」と言った。

 現実に、7月からの公式戦はリーグ戦と天皇杯のみ。選手にとっては一足早い夏休みだが、オフ明け後の競争を考えると、ダラダラしてはいられない。宿題を真面目にやるか否か。プラスアルファを追い求めるか…。オフ中のコンディション維持が、スタメン争いの鍵になりそうだ。【神谷亮磨】