日本女子サッカーリーグ1部マイナビ仙台の前監督、越後和男氏(52)が花巻東高サッカー部のテクニカルコーチ(TC)に就任することが20日、分かった。また、3月から同校のテクニカルアドバイザー(TA)に就任していた元日本代表の柱谷哲二氏(53)はJ3北九州の新監督に就任すると、同クラブが同日に発表。現在、最下位に沈む北九州の再建とともに、TAとしての指導も継続する。

 越後氏は三重・四日市中央工高出身で左利きのMF。卒業後は古河電工で日本代表に選ばれ、国際Aマッチ6試合(1得点)に出場した。Jリーグ初年度から市原(現千葉)でプレーし、96年には当時JFLのブランメル仙台に移籍。99年限りで現役引退後は指導者に転身し、仙台ユースの監督などを歴任。17年からはマイナビ仙台の監督に就任した。1年目はリーグ4位も、2年目の今年は9戦を終えて8位と低迷し、5日に成績不振で辞任していた。

 柱谷氏は昨年にJFL八戸の監督を退任し、3月から同校TAに就任。走力を鍛える強化方針で、6月初旬の全国高校総体予選は3年ぶりに4強進出。一方、北九州は13戦を消化して2勝2分け9敗で最下位に沈み、17日に就任1年目の森下仁之監督(50)を解任。13年から4年間、指揮を執っていた柱谷幸一氏(57)の実弟にあたる哲二氏に白羽の矢を立てた。

 同校は、西武菊池やエンゼルス大谷を輩出した看板の野球部が全国的に有名。今年から柱谷氏をTAに抜てきし、新たに招聘(しょうへい)した越後氏もTCとしてフルタイム指導で強化に専念する。2枚看板の指導スタッフをバックに、初の全国高校サッカー選手権出場を狙う。