J2アルビレックス新潟は22日、第20節のアウェーFC町田ゼルビア戦(24日・町田市立陸上競技場)に向けた練習を聖籠町のクラブハウス練習場で行った。ウオーミングアップと自主練習のみの公開で、「町田対策」はベールに包んだ。そんな中、DF安田理大(30)がチームに活を入れた。出場停止だったホーム・ヴァンフォーレ甲府戦(20日)は1-5と今季最多失点で完敗。にも、かかわらず緊張感が漂わない空気に接し、気持ちの引き締めを促した。

 「情けない試合。恥ずかしい」。安田は出場停止が明け、町田戦はスタメンが濃厚だ。それに備えるかのように甲府戦を見ての思いを口にした。「練習にきたら、ロッカールームで笑っている者がいた。俺だったら悔しくて仕方ない」。ピッチには立っていなかったが、屈辱感はたっぷり味わった。「前を向くというよりも、振り返って足もとを見ないと。気づいたら遅かったということがないようにしなければ」とJ1復帰に危機感を漂わせた。

 サッカーワールドカップ(W杯)の熱戦は連日テレビ観戦。刺激をもらっている。町田は現在3位。前線からの守備が武器。それも「クロアチアほどではないでしょう」。世界最高峰の戦いを見て高めたテンションを2試合ぶりの試合で武器にする。そしてチームに火を付ける決意をのぞかせた。【斎藤慎一郎】