清水エスパルスは24日、静岡市内で練習を再開した。しかし、ヤン・ヨンソン監督(58)は不在だった。

 異例の再始動となった。清水はこの日、J1の18クラブでは、最長16日間のオフを終えて練習を再開した。ただ、オフを利用して母国スウェーデンに帰国していたヨンソン監督が「家庭の事情」で再来日が遅れ、不在だった。

 代わりに篠田善之コーチ(47)が指揮を執り、選手たちはサーキットトレーニングなど、約1時間半のフィジカルメニューをこなした。「リフレッシュした選手はいい表情をしていた」と篠田コーチ。ヨンソン監督はオフ前、選手1人1人に個別のトレーニングメニューを配布し、オフ期間中も定期的に体を動かすように指示していた。それでも、コンディションに個人差はあったが、けが人を除く30人が精力的に動いた。

 クラブ側によると、ヨンソン監督は、28日から始まる御殿場キャンプ初日から練習に合流予定。キャンプ最終日の7月4日には、浦和との練習試合も実施される。篠田コーチは「キャンプにスムーズに入れるように、まず体を起こすことからやっていきたい」と話しており、徐々にコンディションを上げていく計画だ。【神谷亮磨】