大宮アルディージャが、前半31分にFW大前元紀(28)の2戦連続、今季12点目のゴールで先制も、同37分に愛媛FCのFW近藤貴司(26)に同点弾を許し、引き分けに終わり連勝が3でストップした。一方の愛媛は連敗を2で止めた。

 中盤でのつばぜり合いが続く中、先制したのは大宮だった。前半31分、右サイドから左サイドに移っていたMF茨田陽生がドリブルで仕掛け、ペナルティーエリア左に入り込んだ大前にパス。大前は右足でキックフェイントをかけ、DF林堂真(28)の股が開いたところを見逃さず、右足を振り抜く股抜きシュートをゴールに突き刺した。大前はヘアバンドを外すと、右手人さし指を1本、突き立てベンチに歓喜のダッシュをして仲間達と抱き合った。

 6分後、愛媛FCが同点に追いついた。股を抜かれて先制を許した林堂が自陣から放ったロングフィードに反応した近藤が、大宮のペナルティーエリア右角付近で右足でトラップすると、DF2人を振り切って右足で決めた。

 後半も両チームは攻め合い、決定機を作った。後半27分、愛媛が左サイドを突破したMF小暮大器がゴール前に鋭く送った左クロスに、FW丹羽詩音が飛び込むも蹴り損ね、決定機を逃した。大宮も同29分、茨田がペナルティーエリア右角で決定的なシュートを放つも、ゴール右角に当たり、跳ね返った。後半45分にも、大宮が途中出場のMF横谷繁の右FKをFWロビン・シモビッチが頭で合わせたがゴールはならなかった。

 大宮は、東京ヴェルディがカマタマーレ讃岐にアウェーで1-3と大敗したため、勝ち点32で並ぶも得失点差で並び、順位を1つ上げて7位に浮上。愛媛FCは最下位のまま前半戦を折り返した。讃岐がヴァンフォーレ甲府と1-1で引き分けた京都サンガをかわし、20位に浮上し降格圏を脱出した。