ジュビロ磐田が、新システムで勝利を狙う。9日、磐田大久保グラウンドで明日11日に控えるJ2レノファ山口FCとの天皇杯3回戦(午後7時、みらスタ)に向けて約2時間の調整に励んだ。紅白戦では、中断期間中に取り組んできた1ボランチをテスト。名波浩監督(45)は「『いけるな』という確信を持てた。新しいシステムでいく」と、山口戦にも同布陣で臨むことを明言した。

 対する山口は現在、J2で3位と好調を維持する。指揮官は「前からボールを奪いに来るし、非常にアグレッシブ」と警戒。その上で「2列目の選手が良いタイミングで前を向けるかが鍵」とポイントを挙げた。この日、同位置でプレーしたMF上原力也(21)がゴールを記録。MF田口泰士(27)もポスト直撃のシュートを放つなど、上々の仕上がりを見せた。

 チームは今日10日に山口に入り、現地で最終調整を行う予定だ。万全の状態を整え、2年連続の16強入りを決める。【前田和哉】