清水エスパルスが、今季3度目の2連勝を飾った。アウェーでガンバ大阪に2-1。前半27分にFW北川航也(21)の2試合連続ゴールで先制し、後半21分には、新加入FWドウグラス(30)が追加点を決めた。チームは9位から8位に浮上し、前半戦を折り返した。

 21歳の若きエースがまたしても決めた。清水FW北川は前半27分、自ら獲得したPKのキッカーに名乗りを上げた。短い助走から細かくステップを踏み、ゴール右隅へ。ワールドカップ(W杯)ロシア大会の日本代表GK東口の逆を突く冷静なシュートで先制点を挙げた。約2カ月ぶりのリーグ再開となった前節のホームC大阪戦でも1得点。「毎試合結果を残したい」と話した通り、貪欲な姿勢で今季2度目の2試合連続ゴールを記録した。

 前節のゴールで、J1でのキャリアハイとなるシーズン6点目をマーク。それでも、北川は「2ケタ得点にいかなければ先はない」と話す。W杯を連日テレビで観戦し、フランス代表FWエムバペ(19)ら世界で活躍する若手選手のプレーに刺激を受けたからだ。「4年後のW杯で活躍している自分を想像しながらプレーしたい」。日本代表入りへの思いも強くなった。

 新戦力も鮮烈なデビューを飾った。新加入のブラジル人FWドウグラス(30)が、後半9分から出場。移籍後初出場を果たすと、同20分に魅せた。北川からの右クロスを打点の高いヘディングで合わせて追加点。「早くチームのためにプレーしたい」と話していた助っ人の「デビュー弾」で突き放した。

 終盤に1点を失ったが、守備陣も体を張ってゴールを死守。リーグ再開後2連勝の清水が、上昇気流に乗ってきた。【神谷亮磨】