アルビレックス新潟は7連敗を免れた。無失点は11試合ぶりで、2-1で勝った第24節山形戦以来の勝ち点を手にした。

「最低限のミッションは、今日に限ってはクリアできた」。第20節町田戦(0-0)以来の無失点を、片渕浩一郎監督(43)は収穫の1つとしてとらえた。前半は愛媛FCの攻撃に裏を取られる場面が続いた。後半は前線のプレスの位置、タイミングを修正することで、押し込まれる流れを防いだ。

12試合ぶりのスタメンだったセンターバックのDF大武峻(25)は「後半は相手のターゲットマンをつぶすことができた」。センターバックで先発予定のDF富沢清太郎(36)が、試合前のウオーミングアップ中に負傷。急きょ、DFソン・ジュフン(24)に変わった。それでも支障はなかった。「マークの受け渡し。位置取りなど細かく2人で話し合った」。ソンが言うように冷静に守り、無失点の土台をつくった。

勝ち点3が欲しい試合だったが、連敗を止めたことはプラス。「次負けたら意味がない。次もしっかり抑えないと」と大武。浮上のためには次節FC岐阜戦が重要になる。