横浜FCのMF北爪健吾(26)が、東京ヴェルディ戦の前半5分、まさかのオウンゴールで先制点を献上し「みんなに迷惑をかけた…それに尽きると思います」と反省した。

北爪は前半5分、東京VのDF井林章(28)が蹴ったロングフィードをペナルティーエリアのすぐ外で右足でクリアしようとした。ところが、右足に当たったボールは、まるでボレーシュートを打ったかのように自軍ゴールに向かって飛び、ループシュートのようにGK南雄太の頭上を越えてゴールに入ってしまった。チームは後半25分にも失点し、同35分にFWイバのヘッドで1点差としたが、力尽きた。

北爪は試合後「自分の判断ミスというか…クリアのイメージだったんですけど。アウェーの立ち上がりというところで、本当に残念です」と振り返った。その上で「ショックという個人的なものより、上位対決で上が見えてきた中、1つのミスで勝ち点3を失うというのは正直、本当に残念」と自分への悔しい気持ちよりも、チームが勝ち点3を失ったことを悔いた。

それでも「これでシーズンが終わったわけじゃない。起きなきゃ良かったことですけど、唯一の救いというか…まだまだ挽回のチャンスの可能性があるというのは、自分にとって、それだけは前向きなことなので」と前を向いた。

東京V戦まで4連勝とチームは好調だったが、その中、北爪は1日の前節・京都サンガ戦で2発、8月25日の松本山雅FC戦でもゴールと2戦連発、3ゴールの固め打ちで、連勝に大きく貢献してきた。「一からと言うか、もう1回、積み上げてきたものを改めて確認して、チームの勝利に貢献できるような活躍を今以上にしたい」と気を取り直していた。【村上幸将】