北海道コンサドーレ札幌はジュビロ磐田に2-4で敗れ、06年以来12年ぶり8強を逃した。MF早坂良太(33)MF兵藤慎剛(33)の今季公式戦初ゴールで2度同点に追いつくも、後半27分にオウンゴールで勝ち越しを許した。チームは公式戦3連敗となったが、現在7位のリーグ戦で、さらなる上位進出を目指していく。

雨に打たれた札幌の選手たちが、びしょ濡れのユニホームで肩を落とした。2度追いつきながら、競り負けた。ミハイロ・ペトロビッチ監督(60)は「常に相手の後手に回る試合展開では…」。意地は見せたが、後半27分のオウンゴールで力尽きた。

23日のリーグ戦鹿島アントラーズ戦から先発が10人入れ替わった。中2日の厳しい日程。それでも33歳の2人がチームを鼓舞した。先制された直後の前半11分。センターライン付近からのDFキムのロングパスを、早坂がトラップして右足で決めた。再びリードを許した後半24分には、兵藤がMF小野からのクロスに頭で合わせた。ともに今季公式戦初ゴールだった。

チームは公式戦3連敗。指揮官は「必要なのは1つの勝利だった」と話すが、連続試合ノーゴールは「2」でストップ。早坂は「結果を残さないといけない立場。チームが勝つのが一番なのであまり意味はない」。兵藤も「チームとしても個人としても引き締め直さないといけない」と悔しがったが、3試合ぶりの得点は、今後の上昇のきっかけになるはずだ。

ペトロビッチ監督は「我々に残されたのはJ1に絞られた。しっかり集中して戦っていく」。残り8試合のリーグ戦、全力を注ぐ。【保坂果那】