湘南ベルマーレがMF菊地俊介(27)のミドル弾で貴重なアウェーゴールを獲得し、引き分けた。前半1分に先制される苦しい展開だが、MF菊地は「失点したけどその後はいつも通りの自分たちが出せた」。ひるむことなく攻め続け、直後の前半9分に菊地のミドルシュートで追いついた。菊地は「あそこまでキレイに入るとは思っていなかった。シュートは打たないと入らないので打った。最低でもアウェーゴールを取りたいと思ってた。そこに貢献できたのは良かった」と振り返った。

試合前、曹貴裁監督は「堂々とプレーを」と言い聞かせた。6日のリーグでのサガン鳥栖戦は、1-0で勝ち点3を拾ったが、簡単にクリアする場面が見られたが、この日は違った。ボールを保持し、攻撃の時間も長く、相手を上回るシュート14本と好機もつくった。浦和レッズ時代にACL、ルヴァン杯とタイトル獲得経験があるMF梅崎司(31)は「失点は残念だったけどそれでも動じず、戦い続けられたから同点に追いつけた。主導権を持ってやっていくことが90分通して見せられた。やっていて自分もすごく楽しかったし大きな進歩」と振り返った。クラブ史上初の決勝の舞台をかけ、14日にホームで再び柏と戦う。