横浜F・マリノスのMF天野純(27)は後半32分に先制となる直接FKを決めるも、自身の出来には不満足げな表情を浮かべた。

試合を振り返り「思うようなプレーができていなくて、ワーストぐらいの出来だった」と話した。そんな中でめぐってきたFKのチャンスで「1発ここでというか、存在感を出そうと思った。ちょっと距離があったので、速くて縦回転のボールを蹴ろうと思った」と研ぎ澄まされた左足を振り抜き、見事にゴールを奪った。

チームは後半ロスタイムに同点とされるも、直後にDF山中亮輔(25)のFKから、こぼれ球をFWウーゴ・ヴィエイラが押し込んで勝ち越し、アウェーで貴重な勝利を奪った。「守りに入るのではなく、得点をどれだけとれるかという感じで試合に入った。勝ち方がチームに浸透して、守れているのが大きい」と胸を張った。

個人的には9月に日本代表に初選出されたが、10月の親善試合のメンバーからは漏れた。持ち味のFKは決めたものの、この日のパフォーマンスを反省し「こういうプレーをしていると代表には呼ばれない。(森保監督は)常に見てくれていると思うし、日曜(第2戦)に備えてやっていきたい」と前を向いた。準決勝第2戦は14日に横浜のホーム、ニッパツ三ツ沢球技場で行われる。