湘南ベルマーレは柏レイソルをPK戦(2戦合計3-3)の末に退け、初のファイナリストに。横浜F・マリノスとの神奈川ダービーとなった決勝は27日、埼玉スタジアムで行われる。

湘南MF梅崎司(31)は勝利が決まった瞬間、涙が止まらなかった。PK戦で3番目のキッカー、シュートはゴールの枠外へ飛んだ。「外してどうなるかという思いで…。仲間、サポーターが助けてくれた」。曹貴裁監督は「PKの順番は僕が決めた。梅崎が外しそうな予感がして3番に」と冗談交じりに明かすと、梅崎は「僕のメンタルが弱いと言うこと」と苦笑した。

浦和時代にルヴァン杯とACLの優勝経験を持つ梅崎は今季、自身の成長を掲げ湘南に加入した。ルヴァン杯の1次リーグでの起用を機に、走る湘南スタイルにフィット。7月から安定的にリーグでも先発に起用され、今や欠かせない存在だ。決勝では“故郷”の埼スタに凱旋(がいせん)。「絵になりますね。躍動感を増した姿を見せたい」と話し、「クラブ自体が大きく変貌を遂げるチャンス。2位で終わってはいけない。僕が引っ張っていかないと」と覚悟を口にした。