清水エスパルスMF兵働昭弘(36)が、14年間のプロ生活に幕を下ろす。5日、今季限りでの引退を発表。24日のホーム最終戦ヴィッセル神戸戦後に引退セレモニーを行う。兵働はクラブを通じて「たくさん笑って、たくさん喜んで、たくさん悔しがって、時には泣いたサッカー人生。14年間プレーできたことをうれしく思い、誇りに思います。充実感に満ちあふれた、幸せな現役生活でした」とコメントした。

兵働は筑波大から05年に加入。プロ1年目からリーグ戦15試合に出場すると、守備的MFのボランチとしてレギュラーに定着し、09年から2年間は主将を務めた。精度の高い左足と冷静なゲームコントロールを武器にJ1通算195試合に出場。11年以降は柏やJ2甲府など5クラブでプレーし、8シーズンぶりに清水に復帰した今季はリーグ戦4試合に出場している。

来季以降については、今後クラブと話し合いの場を設けて決めていくという。兵働は「夢のような楽しい時間に終止符を打ち、来年から新しいチャレンジをしていきたいと思います」。残り3試合。プロキャリアをスタートさせた清水でユニホームを脱ぐ決断をしたベテランが、集大成を飾る。【神谷亮磨】

◆兵働昭弘(ひょうどう・あきひろ)1982年(昭57)5月12日、千葉県生まれ。八千代高-筑波大を経て05年清水に加入。柏-千葉-大分-水戸-甲府でプレーし、今季から清水に復帰。J1通算195試合出場17得点。J2通算180試合出場15得点。左利き。180センチ、73キロ。血液型O。