日本代表に初めて選出されたDF山中亮輔(25=横浜F・マリノス)は発表から一夜明けた8日の練習後に取材に対応し、訪れたチャンスを生かすことを誓った。

選出の知らせから1日のうちに100件以上の祝福の連絡が届いたという山中は「みんな、ニュースを見てるんだなあと思いました。(選出は)素直にうれしいです」と、冗談交じりに感謝を表現した。MF南野拓実やDF室屋成らリオオリンピック(五輪)世代で旧知の選手もおり、「心強いというか。ラッキーですね」と笑顔を見せた。

日本代表の森保一監督は山中について「パフォーマンスに波がある選手だとは思いますが、スペシャルなものを持っている。左利きを生かしてクロスや攻撃に絡むというところが代表招集につながった理由」と説明した。これについて山中は「自分も波があると思っている」と課題を自覚していた。「そこまでちゃんと見てくれて、分かった上で呼んでくれている。いいところを見せてプレーしたい」と、指揮官の期待に応えるべく力強く語った。

選出を受けて、チームメートからは「長友!」といじられる場面も。同じ左サイドバックで、身長171センチと背格好も似ている。ただ利き足も違えばプレースタイルも異なる。「(長友の)代役とも言われるけど、自分の良さもある。代わりじゃなくて、僕という選手の良さを出したい」とアピールを誓った。今回は長友が負傷で招集を見送られており、出場機会が訪れる可能性は高い。