悲願のアジア制覇に向けて、鹿島アントラーズは10日(日本時間11日0時)、テヘラン市のアザディ競技場でペルセポリス(イラン)とのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦に挑む。

今回の中東遠征には、クラブとして初めて日本代表専属シェフの西芳照氏に頼み、同行して食事を担当してもらっている。肉や野菜は現地調達だが、米60キロやうなぎ10キロ、豆腐30丁、納豆250個などを日本から大量に食事を持ち込み、8日の夕食は銀だらの西京焼きなどが振る舞われ、9日の夕食もうなぎだった。

DF西大伍は「ご飯はいいですよ、普通に。ストレスは全然ないっす…あっ、でも昌子は、ストレスがあったらしいです」と突然、打ち明けた。

何がか、と聞くと「僕の歌声がうるさかったんで。昼間に全力で歌ったので」。聞けば午前10時半ごろ、西はロックバンド「RADWIMPS(ラッドウィンプス)」の歌「スパークル」を大声で歌い出したという。なぜか、と聞くと「そういう気分でした(笑い)」。

これに対して、隣の部屋の昌子は当時、2度寝に入っていたという。2人の部屋の間にはドアがあり、声がよく通る仕組みだった。「だからバッと起きて『えっ、日本語? 何かヤバイ。遅刻したんか』と焦りを感じてしまった」。

これがストレスの原因? だったようだ。それでも昌子は「(歌声が)バリうまかったから、良しとしよう」と笑い流していた。