湘南ベルマーレDF島村毅(33)が、浦和レッズ戦終了後のホーム最終戦セレモニーで、今季限りでの現役引退を発表した。

島村は「僕は、この湘南という街、このクラブ、そしてサポーターの皆さんが本当に大好きです。このクラブで長い時間、プレーでき、引退できることを本当に幸せだと思っています。これからは、サッカー選手ではなくなりますが、1人の人間として島村毅をこれからもよろしくお願いします」と目に涙を浮かべながらスピーチ。「今まで育ててくれた両親、そして1番近くで支えてくれた妻、子どもたち、ありがとう。みんなのおかげで、ここまで頑張って来られました」と家族に感謝した。

島村は早大から2008年(平20)に当時J2の湘南に入団。当初はFWだったが、183センチ、76キロの大きな体を見込まれ、DFとしても起用された。11年に徳島ヴォルティスに移籍した1シーズン以外は9シーズン、湘南でプレーを続け、09、14、17年と3度のJ1昇格を経験するなど、現役としては最古参の選手としてプレー、精神面両面からチームを支えた。

プロ11年の成績は、J1で84試合出場6得点、リーグカップは12試合出場1得点、J2では116試合出場13得点、天皇杯では15試合に出場し1得点。今季はJ1リーグ戦1試合、YBCルヴァンカップ3試合、天皇杯2試合の出場にとどまっていた。【村上幸将】