J2アルビレックス新潟は11月30日、聖籠町のクラブハウス練習場で今季最後の練習を行った。主将のMF小川佳純(34)が、来季も新潟でプレーすることを宣言。J1昇格に向けて意気込みをあらわにした。

小川は「まだサインをしていませんが」と言いながらも、「もう1年、契約もある。99%新潟に残留します」と明言した。この日の練習は午前10時から1時間ほどミニゲームなどを行った。終了後に選手、スタッフ全員が練習見学に訪れた約100人のファンに向かって整列し、小川が代表して「1年間ありがとうございました」とあいさつした。

気持ちも来季に向けて切りかわった。今季シーズン途中から主将を務めたが、左ふくらはぎの負傷などで終盤の9試合はベンチ入りできなかった。「しっかり体を整えて、1年間ケガなく戦える準備をしたい」と復活を目指す。

昨季途中に鳥栖から新潟に移籍。加入当初からチームの中心として期待されてきた。「J1に残留させられず、昇格もできず、責任を感じている。やり残したことがある」。新潟への愛着も強くなった。「ずっと応援してくれるみなさん、チームを取り巻く環境も素晴らしい。クラブにかかわるすべての人と一緒に喜び合いたい」。新潟のため、自分のため。不完全燃焼に終わったシーズンの屈辱をバネにする。